青森県中小企業診断士協会 新ビジョン
6月28日(日)、青森県中小企業診断士協会(略称「青診協」、通称「アオ診」)は通常総会を開催し、新体制が正式にスタートしました。そして同日、開催された理事会において、「青森県中小企業診断士協会 新ビジョン」を決議し、「青森協会は、日本一、先進的で独創的な取り組みをする協会となる。」と宣言しました。
アオ診の会員数は18名(2026年6月30日時点)。東京協会の約5,500人、大阪協会の約1,500人と比べるべくもありません。そんな地方の小さな協会が、「日本一を目指す」とは「大言壮語に過ぎる、心得違い、勘違いも甚だしい」と思われるでしょう。
しかし、日本が誇るトヨタ、ソニー、パナソニック、京セラ、ソフトバンクも最初から巨大企業だったわけではありません。創業時は机ひとつ、そして数人の仲間たちからの出発でした。本田宗一郎は創業まもない頃、毎日の朝礼で、ひっくり返したミカン箱の上に立ち「世界一を目指す!」と宣言したといいます。
小さな一歩であっても、大きな理想と高い志を掲げ、決して諦めることなく努力を積み重ねれば、やがて大輪の花を咲かせることができる。私たちは、そう信じています。
小さくてもキラリと光る
むしろ小さな組織だからこその優位性もあります。意思決定が速く、機動力があり、新しいことに果敢に挑戦できるからです。
「小さくてもキラリと光る存在になる」。これは、私たち中小企業診断士が企業にお伝えしていることでもあります。その心意気をまず自ら実践していきたいと思っています。アオ診は、全国の先進的な協会や団体から謙虚に学び、優れた取り組みを積極的に取り入れながら、常に進化し続ける協会を目指していきます。
アオ診の使命
ビジョンとともに、私たちは以下のミッション(使命)も明確にしました。
「青森協会は、起業家・経営者に良質の診断サービスを提供することにより、県内中小企業の成長・発展および青森県の繁栄に貢献する。」
私たちの存在意義は、ただ一つ。地域企業の発展を支え、青森県の未来に貢献することです。そのためには、所属する中小企業診断士一人ひとりの力量向上が欠かせません。誰が担当しても、質の高い支援を提供できる。会員によってサービスの質に差が生じない。そんな組織を目指し、研修や情報共有など、互いに切磋琢磨できる仕組みづくりを進めていきます。
7つのポリシー
ビジョンとミッションを実現するため、アオ診は次の「7つのポリシー」を定めました。
- 公平・公正・透明な運営を行う。
- コンプライアンスを徹底し、ガバナンスを確立する。
- 積極的な情報発信とコミュニケーションを行う。
- 情報公開を進め、説明責任を果たす。
- 会員の声を広く受け入れる。
- 外部から謙虚に学び、改善を続ける。
- 「顔の見える関係」を構築する。
これらのポリシーは、過去の運営を振り返り、反省すべき点を真摯に受け止めたうえで定めたものです。だからこそ、単なるスローガンではなく、実践すべき行動指針として位置付けています。
経営コンサルタントの「質」が問われる時代
近年、経営コンサルティング業界を取り巻く環境は大きく変化しています。2025年の経営コンサル業者の倒産件数は170件となり、統計開始以来最多を記録しました(出典:2026年6月9日・ITmedia)。さらに2026年1月から5月までの倒産・休廃業・解散件数は242件に達し、前年を上回るペースで推移しています(出典:2026年6月5日・株式会社帝国データバンク)。
経営改善を助言するコンサルが潰れるとは笑い話、冗談にもなりませんが、その背景には、以下のようなことがあると指摘されています(出典:2026年6月9日・ITmedia、2026年1月6日・ダイヤモンドオンライン)。
- 生成AIの普及による一般的な助言業務の価値低下
- 補助金申請代行やDX支援への過度な依存
- 専門性の有無による二極化
- 顧客ニーズの高度化
- M&Aや事業承継など高度分野への対応不足
生成AIやDXの発達で時代は大きく変わっています。だからこそ、私たちも変わらなければなりません。
中小企業診断士は、日本で唯一の経営コンサルタントの国家資格です。その名に恥じない知識と専門性を磨いていく。そして、地域企業の期待に応える存在であり続ける。それがアオ診の決意です。
青森から「日本一」を目指す
18人の小さな協会。しかし、志は大きく。地方だからこそできることがある。小さいからこそ挑戦できることがある。
私たちは、青森県の中小企業の発展と地域経済の活性化のために学び続け、挑戦し続けます。そしていつか、「全国で最も先進的で、最も独創的な協会は青森県にある」――そう言っていただけるよう精進してまいります。アオ診の新たな挑戦は今、始まります。
【資料】青森県中小企業診断士協会 新ビジョン

副会長兼専務理事 青木 恒